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ダービーはディープスカイから勝負で(5/29)

PRIDE ミルコvs.シウバに想う

いやもうPRIDE無差別級GPの準決勝2試合と決勝が凄すぎて、この1週間はその余韻に浸っておりました。

準決勝のミルコvs.シウバはストライカーとしての、バーネットvs.ノゲイラはグラップラーとしての、それぞれの技術や気持ち、意地が画面からひしひしとなんてレベルじゃなくて、どっぴゅんどっぴゅんと色んな濃厚なものが放出されまくっていて、「究極」なんて使い古された広義の言葉で表現するのは、戦った4人に失礼すぎる。

「極上」

これに尽きる。そう、極上、これ以上の言葉が見つからない。

シウバがフックを振り回す「鎌」の使い手なら、ミルコはドスン!と直線的に相手を突き刺す小刀、そして左脚に妖刀を携えた二刀流の猛者。お互いが繰り出すパンチは全てがとんでもないスピードで、ありとあらゆる角度から繰り出されるそれを鼻先でかわし続ける。被弾したら終わり。

間を空けるでも近づくでもない、ニュートラルな空間に入ったか入らないかの瞬間、シウバの右目にグサリと刃を突きつけたミルコ。衝撃をまともに受け、後ろに倒れるシウバ。目は人間の急所。傷つけられることを恐れ、向かってきたものを避けるのは本能なのに、そこを貫くミルコのスピード、そして100kg以上の人間を真後ろにひっくり返すパワー。全てが戦慄。

ケガのチェックが行われる中、シウバの目はみるみる腫れあがり、ドクターは試合の再開をためらう。「やらせてくれ、頼む、続けさせてくれ」。シウバはそう手で表現しながら懇願の表情。ドクターが差し出した人差し指の意味は「もう一度攻撃を受けたときは試合を止める」だったんだろうなあ。

ミルコは必殺左ハイを持っている。シウバは右目の視界を失っている。死を賭して戦う意味がここまで剥き出しになった瞬間をオレは知らない。震えた。体の芯から震えた。シウバに残されていたのは「生」への執着。前に出て拳を振り回すシウバ。猛烈な圧力に後退するミルコ。しかしここでミルコは左ミドル。シウバの動きを止め、ミドルと同じ軌跡から左ハイ。何かをブツリと切られたように崩れるシウバ。

この美しすぎる介錯をありとあらゆるところで熱く語っておりました。布教に近いものがあるかもしれない。

この試合をどこぞの亀田さんとやらに見てもらいたいものです。本当のファイターであれば、いやファイターでなくても、このシウバの姿に感じ取るものがあるはず。シウバに送られた大きな拍手は何を意味しているのか。わっかるかなあ?わかんねかったらボクシング辞めれ。

09/16/2006 03:00 COMMENT(0)TRACKBACK(0)top↑

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